PCをロックした状態でロボットアクションを実行する¶
PCをロックした状態では通常、ロボットアクションは正常に動作しません。
しかし、2台のPCを使ってリモートデスクトップ接続を行うことで、 PCをロックしつつ接続先のPCでロボットアクションを動作させることができます。 ここではその手順を説明します。
必要なもの¶
- ロボットアクションを実行するPC(以下、RPA実行PC)
- RPA実行PCへリモートデスクトップ接続するPC(以下、クライアントPC)
注意
クライアントPCには、RPA実行PCと同じ解像度を使用することができる環境を準備してください。
クライアントPCの設定を変更する¶
レジストリの変更を行います。レジストリの適用範囲によってレジストリキーが異なります。
注意
- レジストリを変更する前に、バックアップを作成しておくことをおすすめします。
- レジストリの変更は、ご自身の責任のもとで行っていただくようお願いいたします。
Win + R を押し、"regedit" と入力した後、OK をクリックします。
レジストリキーに移動します。
[1] 現在のユーザのみ設定を有効にする場合
レジストリキー:HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Terminal Server Client[2] PC単位(全ユーザ)で設定を有効にする場合
レジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Microsoft¥Terminal Server Client「レジストリ エディター」内の右側のパネル内を右クリックし、DWORD(32ビット)値 をクリックします。
名前を "RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized" に変更します。
"RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized" をダブルクリックし、「値のデータ」に 2 を入力します。
「OK」をクリックします。
ちなみに
[1]、[2] のレジストリ両方が存在する場合は、[1] の設定が優先されます。
注意
- ロボットアクション実行中にクライアントPCをシャットダウンすると、アクションは正常に動作しません。そのため、PCの電源設定を確認しておくことをおすすめします。
スクリーンセーバーの設定で、「再開時にログオン画面に戻る」のチェックを外します。
(クライアントPCがノートPCの場合)「ディスプレイの電源を切る」設定を「適用しない」に変更します。
RPA実行PCでタスクスケジューラを設定する¶
- スケジュールを指定して自動的に実行する を参考に、 RPA実行PCでアプリを実行するようタスクスケジューラを作成します。
クライアントPCからRPA実行PCへリモートデスクトップ接続する¶
リモートデスクトップ接続設定画面にて、「画面」タブの「画面の設定」をRPA実行PCと同じ解像度になるように変更します。
「ローカルリソース」タブの「クリップボード」のチェックを外します。
注意
チェックが付いていると、クリップボードを扱うアクションが正しく動作しない場合があります。
リモートデスクトップ接続を行います。
注意
RPA実行PCはログイン状態にしてください。