PCをロックした状態でロボットアクションを実行する

PCをロックした状態では通常、ロボットアクションは正常に動作しません。

しかし、2台のPCを使ってリモートデスクトップ接続を行うことで、 PCをロックしつつ接続先のPCでロボットアクションを動作させることができます。 ここではその手順を説明します。

必要なもの

  • ロボットアクションを実行するPC(以下、RPA実行PC)
  • RPA実行PCへリモートデスクトップ接続するPC(以下、クライアントPC)

注意

クライアントPCには、RPA実行PCと同じ解像度を使用することができる環境を準備してください。

クライアントPCの設定を変更する

  1. レジストリの変更を行います。レジストリの適用範囲によってレジストリキーが異なります。

    注意

    • レジストリを変更する前に、バックアップを作成しておくことをおすすめします。
    • レジストリの変更は、ご自身の責任のもとで行っていただくようお願いいたします。
    1. Win + R を押し、"regedit" と入力した後、OK をクリックします。

      ../../../_images/3_13.png

    2. レジストリキーに移動します。

      [1] 現在のユーザのみ設定を有効にする場合

        レジストリキー:HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Terminal Server Client
      ../../../_images/3_21.png

      [2] PC単位(全ユーザ)で設定を有効にする場合

        レジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Microsoft¥Terminal Server Client
      ../../../_images/3_3.png

    3. 「レジストリ エディター」内の右側のパネル内を右クリックし、DWORD(32ビット)値 をクリックします。

      ../../../_images/3_4.png

    4. 名前を "RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized" に変更します。

      ../../../_images/3_5.png

    5. "RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized" をダブルクリックし、「値のデータ」に 2 を入力します。

      ../../../_images/3_6.png

    6. 「OK」をクリックします。

    ちなみに

    [1]、[2] のレジストリ両方が存在する場合は、[1] の設定が優先されます。

    注意

    • ロボットアクション実行中にクライアントPCをシャットダウンすると、アクションは正常に動作しません。そのため、PCの電源設定を確認しておくことをおすすめします。
  2. スクリーンセーバーの設定で、「再開時にログオン画面に戻る」のチェックを外します。

    ../../../_images/3_7.png

  3. (クライアントPCがノートPCの場合)「ディスプレイの電源を切る」設定を「適用しない」に変更します。

    ../../../_images/3_8.png

RPA実行PCでタスクスケジューラを設定する

  1. スケジュールを指定して自動的に実行する を参考に、 RPA実行PCでアプリを実行するようタスクスケジューラを作成します。

クライアントPCからRPA実行PCへリモートデスクトップ接続する

  1. リモートデスクトップ接続設定画面にて、「画面」タブの「画面の設定」をRPA実行PCと同じ解像度になるように変更します。

    ../../../_images/5_11.png

  2. 「ローカルリソース」タブの「クリップボード」のチェックを外します。

    ../../../_images/5_21.png

    注意

    チェックが付いていると、クリップボードを扱うアクションが正しく動作しない場合があります。

  3. リモートデスクトップ接続を行います。

注意

RPA実行PCはログイン状態にしてください。

以上で完了です。リモートデスクトップ接続が繋がっている間は、クライアントPCをロックしても、RPA実行PC上でロボットアクションが実行されます。
ただし、RPA実行PCをロックするとロボットアクションが実行されない場合があるため注意してください。