ページングを行う¶
ページングとは、1画面に表示するデータ量を制限して、ページごとにデータを区切って表示する方法です。
一度に表示するデータ量を減らすことでパフォーマンスの改善が期待できます。
ここでは、ページングを行う方法を説明します。
例として、ページングを行うアプリを作成しながら説明します。
テーブルを作成する¶
まずは以下のテーブルを作成します。
市町村マスタ
カラム データ型 市町村コード 文字列 市町村名 文字列 都道府県 文字列 分類 文字列 人口 整数 増減数_5年 整数 増減率_5年 数値(小数点あり)
レイアウトを作成する¶
次のレイアウトのシートを作成します。
このシートでは、検索ボタン押下時に検索条件(都道府県、分類)に一致するデータを「市町村マスタ」から検索します。
該当するデータは市町村コードの昇順で、1ページにつき15件ずつ表示します。
また、「<前へ」ボタンを押下すると前の15件が表示され、「次へ>」ボタンを押下すると次の15件が表示されます。
制御用の値を設定する¶
検索処理やページング処理で使用する値やリストの内容を、以下の通り設定します。
[1] 現在のページ
現在表示しているページを保持しています。初期値には1をセットします。
[2] 1ページの行数
1ページあたりに表示する行数を保持しています。今回は1ページあたり15件のデータを表示するため、15をセットします。
[3] 取得開始行
現在のページに表示するデータにおいて、取得開始位置となる値です。
この値は「現在のページ」および「1ページの行数」によって決まり、今回は以下の式をセットします。
=([現在のページ]-1)*[1ページの行数]+1 ※今回のサンプルの場合は「=(P2-1)*P3+1」をセット
[4] 都道府県
検索条件の都道府県リストの内容をセットします。
[5] 分類
検索条件の分類リストの内容をセットします。
アクションセットを作成する¶
検索アクションセットを作成する¶
検索条件に一致するデータのうち「現在のページ」のデータのみ取得するアクションセットを作成します。
以下のように作成します。
![]()
- 前回の検索結果をクリアするためのアクションを配置します。
- 「テーブルから複数件取得する」アクションを配置します。以下の通り各項目を設定します。
取得元テーブル … 「市町村マスタ」を指定します。
表示する列と表示先 … レイアウトに合わせて、起点セルと表示する列を指定します。
検索条件 … 都道府県リスト(E5セル)と分類リスト(H5セル)の選択値が条件となるよう指定します。
ソート条件 … 市町村コード昇順となるよう指定します。
取得開始行 … 制御用の値「取得開始行」(P4セル)を指定します。
取得最大件数 … 1ページに表示する件数が取得最大件数となるため、制御用の値「1ページの行数」(P3セル)を指定します。
参考
複数件データの取得方法の詳細については テーブルからデータを複数件取得する を参照してください。
次へアクションセットを作成する¶
次のページのデータを取得するアクションセットを作成します。
以下のように作成します。
![]()
- 「現在のページ」をカウントアップします。
- 検索アクションセットを呼び出します。検索アクションセットでは「現在のページ」のデータを取得するため、値をカウントアップしておくことで次ページのデータを取得します。
前へアクションセットを作成する¶
前のページのデータを取得するアクションセットを作成します。
以下のように作成します。
![]()
- 「現在のページ」をカウントダウンします。1 以下の場合は 1 をセットします。
- 検索アクションセットを呼び出します。検索アクションセットでは「現在のページ」のデータを取得するため、値をカウントダウンしておくことで前ページのデータを取得します。
アプリを実行する¶
- 検索すると、条件に一致するデータが15件だけ表示されます。
- 「次へ>」ボタンを押下すると、次の15件のデータが表示されます。
- 「<前へ」ボタンを押下すると、前の15件のデータが表示されます。