データ単位に表示制限をかける¶
公開するCELFアプリに対して、表示するデータをユーザーごとに制限する手法について説明します。
具体的には、アプリを起動したユーザーごとに以下のようなルールを設定します。
- 管理者グループに所属するユーザーは全てのデータを閲覧できる。
- 管理者グループ以外に所属するユーザーは、自分が登録したデータのみ閲覧できる。
この設定を行うことで、自分が登録したデータについて、管理者グループ以外は閲覧できなくなり、セキュリティを強化することができます。
管理者グループに所属するユーザーの場合

一般グループに所属するユーザーの場合

ヒント
例として「Excelからアプリを作成する機能のチュートリアル」の一覧表Excelで作成したアプリに対して説明します。
このページで説明する設定は、一覧表Excelで作成したアプリのほかに、単票Excelで作成したアプリでも同様に設定することができます。
表示制限するグループ情報を設定する¶
グループ管理から、データの表示制限をするグループと、全てのデータを表示するグループを作成します。
例では、表示制限をするグループを「general」、全てのデータを表示するグループを「admin」として作成し、ユーザーを所属させます。
![]()
参考
グループの作成方法については グループを登録する を参照してください。
アクションセットを修正し表示制限を設定する¶
修正するアクションセットを開く¶
- アプリのシート一覧から「一覧サンプル_東京支店書」シートをダブルクリックで開きます。
- シートが開いたら、アクションセット設定をクリックし、「再表示」アクションセットをダブルクリックします。
![]()
ちなみに
再表示アクションセットは、データベースからデータを取得し、画面を更新するためのアクションセットです。
ヒント
例では、表領域に表示するデータの表示制限について説明しています。ヘッダー情報一覧画面でデータの表示制限をする場合は、「ヘッダー情報一覧画面」のシートを開き、「一覧表示」のアクションセットを修正します。注意
アプリの修正について を実施すると、「再表示」アクションセットや「一覧表示」アクションセットが初期化されます。そのため、このページで行った修正内容も削除される点に注意してください。
アクションセットを修正する¶
- 「アクションセット設定」ダイアログが開いたら、表示制限をかけたいテーブルのデータを取得しているアクションを見つけます。
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[1] 対象のテーブルにデータが何件存在するか取得するアクションです。
[2] 対象のテーブルからデータを取得し、シートに表示するアクションです。
ヒント
テーブルのデータを取得するアクションには種類があります。データを取得するアクションについて知りたい場合は、 データ操作 を参照してください。ちなみに
例では、表に表示するデータに制限をかけるため、基準テーブルが「一覧サンプル_東京支店_list」からデータを取得しているアクションが対象になります。
- 「もし[]ならば」アクションを 1で見つけたアクションの下に配置します。
- 2で配置したアクションの条件に「 = USER.INGROUP(”admin”)」 を入力します。
- 1で見つけたアクションを3で設定した条件の時に実行するように配置します。
- 1で見つけたアクションをコピーし、2で配置したアクションの「そうでなければ」の場合に実行するように配置します。
- 5で配置したアクションに自分が登録したデータのみ表示するための検索条件を追加します。
- アクションセットの修正は終了です。「OK」ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
- シート左上のアイコンをクリックし、「保存」を選択してシートを保存します。
アプリの動作を確認する¶
- 管理者グループに所属するユーザーでログインした場合、全てのデータが表示されていることを確認します。
- 管理者グループ以外に所属するユーザーでログインした場合、自分が登録したデータのみ表示されていることを確認します。